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よくある質問

IFRSの導入スケジュールは?

IFRS S1およびS2は、2024年1月から適用可能(effective)とされていますが、導入時期は各国・地域の規制当局の判断にゆだねられています。

例えば、

・英国・カナダ・ナイジェリア・シンガポールなどでは、ISSB基準の導入を公式に表明しています。

・日本では、2025年3月5日にSSBJ(サステナビリティ基準委員会)がISSB基準に準拠した「SSBJ基準(第1号・第2号)」を公表しました。

つまり、グローバルでは導入が進む一方で、企業の所在地や上場市場によって準拠義務の有無が異なるため、自社がどの規制に該当するかを早期に把握する必要があります。

IFRS S1とS2の違いは?

両者の違いは以下の通りです。

・IFRS S1は、企業が開示すべきサステナビリティ情報の基本的なルールを示したものです。環境・社会・ガバナンス(ESG)など、幅広いテーマが対象です。

・IFRS S2は、気候関連に特化した内容で、S1を補完する基準です。企業が気候リスクや機会をどのように捉え、対応しているかを詳しく報告することを求めています。

簡単に言えば、S1は「何を開示すべきか」の基本的な考え方を示し、S2は「気候」に関してより深掘りした情報を求める補完的な位置づけです。

IFRSにおけるサステナビリティ報告の枠組みは?

IFRS財団は、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB:International Sustainability Standards Board)を通じて、企業のサステナビリティ関連財務情報を統一的に報告するための基準を策定しています。

この枠組みは、既存の財務報告と整合させつつ、企業が中長期的に直面するサステナビリティリスクと機会を透明に開示することを目的としています。

具体的には、IFRS S1およびIFRS S2という2つの開示基準が発行されています。